四日市近くの無料河川でアマゴ渓流釣り【22年三重北部①】

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三重県北部の河川で5日続けて釣りをし、初日は渓流釣り歴1年という女性が同行してくれました。

※漁協による放流が無い河川なのでポイントは有料記事に記載しています

三重県無漁協河川アマゴ釣り

 

今回は彼女の遠征にガイドとしてお付き合いしている格好なので、私ではなく彼女に釣って頂く必要があります。

彼女は上流に釣り上っていくタイプであることを確認し、私は下流に回り込みます。この川は漁協が無く、渓流魚が居るかどうかの情報が無いため(今思えばガイド先として既に失敗)

「魚が居るかどうか、見てきます」

そう言い残し、彼女の邪魔にならない下流側に入り込み、水中にカメラを沈めて魚が居るかを確認して回ります。なかなか魚の姿が写り込まないカメラを見ながら、ふと思います。私はガイドとして生を受けたわけではなく、釣り人です。魚の所在を確認しただけで満足できるのであればそもそもこんなメタメタな人生を生きていないはずです。

もし「釣りをしたのに釣れなかった」という事実が残ると渓流釣り歴15年のベテランとして格好がつかないので、自分が彼女から見えない位置にいることを天敵を探るイタチのように首を伸ばしてこっそり確認し、こそこそと竿を出します。すると、ルアーに反応する魚の姿がありましたが、うまく食いつかせることが出来ません。

ミノーかスプーンか、色は何を選ぶか。何の基準も持っていないので、適当に選んで投げ続けますがどれもまんべんなく釣れません。

そのうちに彼女から

「反応が渋いので、移動しましょうか。」

とメッセージが入りました。私は「では先程の位置まで戻りますね」

と言いながらルアーを投げ続け、結局は釣りをするところをガン見されただけでなく、合流地点で一人待たせるという失態をいきなり犯してしまい、頭をポリポリしながら次のポイントへと移動しました。

 

* * *

到着後はもうガイドのフリをするのはやめ、竿を片手にフガフガ言いながら川に入ります。

せめて同行者の邪魔にはならないようにと下流側に回り込んで毛針を浮かべると、アマゴが釣れました。

三重県無漁協河川アマゴ渓流釣り
色が白いアマゴ

※漁協による放流が無い河川なのでポイントは有料記事に記載しています

 

良かった・・・。私が竿を出さなかったとすれば「釣りをしなかったので釣れなかった」という言い訳が成り立ちますが、竿を出してしまった手前、ボウズで終わることは出来ません。

釣り上げた興奮でバタバタしてしまい、のべ竿の竿先を折ってしまったものの、同行者も無事にアマゴを釣ったという方向を受けて二人とも大満足のまま帰路へ・・・。

と行きたいところだったのですが「寒くなってきたのでそろそろ」と言う同行者を無視し、なんとガイドであったはずの私が一人で釣りを継続するという愚行を開始いたしました。

タクシーで言えば「ここで降ります」と言っているお客さんを無視して、「気分が乗っちゃたので」と鼻歌を歌いながらドライブし続ける運転手と同じになるでしょうか。

「あと二匹釣らせてください。すぐ釣れると思うので!」

と言い残して川に猛ダッシュして行きましたが結局二匹追加するまで1時間ほど掛かってしまい、合流したときには日暮れも間近になってしまっていました。

 

* * *

 

この日の宿は素泊りになっているので、夕食を買い込んでどちらかの部屋に持ち寄って食べるという流れになっています。

スーパーに立ち寄って魚コーナーに差し掛かると、彼女はなんと真鯛がそのままパックされた商品を、生け簀で泳いでいるタイに見せつけはじめました。タイからすると、壮絶な死後の姿をイメージするに十分な素材を強引に見せつけられている状態です。

私が驚いたのは彼女の奇行だけでなく、死体を見せつけられたタイ達の反応です。

まず、私は事前知識として「将来に絶望するのは人間だけだ」と思っていました。

例えば遺伝的には人間と極めて近いチンパンジーですら「常に今を生きている彼らは絶望することがない」と京都大学の霊長類研究所の松沢教授が仰っている通り、チンパンジーは例え寝たきりになったとしても、それ自体に絶望したりすることは全く無いのだそうです(今目の前に多くのエネルギーを割くので将来を想像したり悲観することが少ない)。

それゆえ、タイがタイの死体を見せつけられたとしても何の反応も示さないものだと思っていましたが、実際には全く違っていました。

水槽内のタイは昨日まで隣で泳いでいた仲間の変わり果てた姿を見つけると一様に目を丸くし(写真の通りです)、さらにシマアジがタイの死体を興味深そうに見つめたりヒラメが興味が無さそうに微動だにしないのとは対象的に、タイ達はわざとそこから目線を外すように力なく泳ぎ、中には胸鰭を前に合わせながら微かに「アーメン・・・」と口を動かす者もありました。

そんなタイ達を横目に半額の惣菜を買い漁り、宿で夕食を摂った我々は翌日は漁協が無い河川でイワナを狙いました。

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