【大阪市・奈良市から1.5時間】天川村でアマゴ・イワナの産卵行動を観察


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「延長をお願いします。えぇ、6時間ほど。」

これはカラオケやラブホテルでのことではなく、産卵行動の観察のために使っていたレンタカー会社への私の要求です。渓流魚の産卵なんか見て楽しいのだろうかと心配しておりましたが思いの外楽しく、現地に到着した瞬間に延長を要求してしまいました。

*  *  *

 

渓流魚の産卵行動を観察するため、奈良県の天川村の洞川(どろがわ)温泉にやって来ました。

高速を使えば大阪からでも2時間かからないようですが、貧乏性の私は下道移動のため3時間ほどかかりました。

女人禁制の大峯山の麓にある洞川温泉は、修験道に支えられ続けてきた由緒正しき宿場町なのだそうです。

 

 

女子大生らしき小集団がアマゴの塩焼きをほおばっていました。確かに山に来ると川魚を食べておかないといけないような強迫観念に駆られるものですが、個人的には圧倒的にサンマの方が美味しいと思います。

「ここのアマゴは臭みが全く無くて」なんて話を良く聞きますが、旨味ではなく臭みの話をしなければならない時点で川魚は白旗をあげているのではないでしょうか。アユもイワナも、結構美味しいとは思いますが。

こちらは同地区にある川魚センターのメニューです。鮎、アマゴ、イワナが一匹なんと600円!

 

やよい軒の鯖の塩焼き定食が630円なので、ややお高い印象を受けてしまいます。

 

旅館街から望む山上川

旅館街を流れているとは思えないほど水が澄み切っております。

川には大量のニジマスが群れています。鹿せんべい的なノリでニジマス用の餌も販売されているので、餌付けもできます。

この川には観賞用として古くは大正時代からニジマスの放流がされているそうで、自然繁殖にも成功しているのだとか。しかし、太平洋戦争時にはお腹がすき過ぎた人たちにより乱獲がされ、一時的に絶滅したのだとか。大変な時代です。

ニジマス濃密区である旅館街一帯は釣りが禁止されているので、これらのニジマスは釣ることが出来ません。しかし、50センチを超える大きなニジマスも泳いでおり、

「もはやタイホされても良いから、一投だけ、ルアーを投げさせてくれ。」

と言う不謹慎な想いを禁じ得ませんでした。

 

洞川温泉にある龍泉寺の樹木も色づいていました。

 

実のところ、紅葉にも寺にも全く興味はありません。

私の関心は「この池にニジマスはいるのか、いないのか」という一点です。

 

 

いますがな。それほど綺麗そうな池ではないようですが、しっかり住み着いています。

ルアーに食いついたデカいニジマスが、この大きな池をドラグを鳴らしながらあちこちに走り回る妄想をして楽しみます。

 

 

洞川温泉上流の山上川

前置きが長くなってしまいましたが、今回の旅の目的であるアマゴ・イワナの産卵を目撃すべく、山上川に入ります。写真は山上川と白倉谷の両方が混じりますが、ご了承ください。

 

山上川上流 

白倉谷

 

禁漁期間だからでしょうか、無防備に泳ぐアマゴの姿を多く見かけます。

 

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水面をつつく姿も見られました。

 

毛針落としたら、釣れるかな~。

 

白倉谷のイワナ

 

池のようになったところでは、アマゴが追いかけっこをしています。産卵を促しているのでしょうか?一大イベントを前に、アマゴたちはやや緊張しているのかもしれません。

 

2匹のアマゴ

 

一方、そういった男女の駆け引きに全く興味なしと言った印象のイワナは、水底にへばりついていました。

 

水底で動かないイワナ

 

こんなにへばりついていて、何か不都合は無いのでしょうか。

 

産卵は流れの中で行われると聞いたことがあるので、川の流芯に注目して観察します。すると、アマゴが尾びれで石を耕している瞬間に遭遇しました。

下の動画の6秒と33秒でその行動が見られます。

 

こちらは水中映像です。9秒あたりで上の動画と同じように尾びれで耕しているのが見られます。川底が白くなっているあたりに産卵しようと考えているようです。

 

ズバリ産卵では無いものの、準備行動を目撃出来ました。元々心無い私ではありますが、思わぬ圧倒的な雰囲気にうっかり大感動してしまいました。

ちなみに、一つ目のアマゴは30センチ近くありそうなぶっとい大アマゴで、うっかり竿を持ってこなくて良かったと心から安堵いたしました。近寄ってくる魚を追い払っているようだったので、近くにルアーを通せば・・・、などと良からぬ妄想を抱いてしまうのでした。

たまに産卵床の近くに近寄ってくる恐らくオスのアマゴがいますが、まだ時期ではないとばかりにメスは相手をしていませんでした。

 

 

どういう事情か、3匹が近寄って泳いでいるケースも。

 

 

もう数日もすれば実際の産卵行動が見られるようです。

産卵も良いけどほんとは釣りたい私は、渓流紹介本を読んで来年の春に備えておきたいと思います。

 

【当日のお宿】ゲストハウス一休(ひとやすみ)

素泊まり4,900円で宿泊させて頂きました。

店主「山登りですか?」

釣れない「いえ、魚を」

店主「釣りは出来ない時期だと思いますが。」

釣れない「魚の、産卵を・・・」

店主「はい?」

釣れない「いえ、なんでもありません。山登りです。」

店主「あら、そうですか。」

同じ宿に宿泊していた女子大生らしき2人組は目ざとく私の変態性を見抜き、一度も目を合わせてくれることはありませんでした。

魚の産卵を見に来たなどというと怪しい人間であることがバレてしまうので、次回からは山登りとか紅葉の撮影だとか一般的な趣味を言えるように準備をしておきたいと思います。

ゲストハウス一休の公式サイトはこちら

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魚釣りが下手くそであることに定評があります。このサイトは釣り記録ではなく、釣れなかった言い訳の記録なのです。