吉野川本流へ
太いアマゴを狙おうと、吉野川本流に向かいました。
アクセス | 大阪市から1時間半 奈良市から1時間 橿原市から30分 名張市から1時間半 熊野市から1時間半 |
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対象魚 | アマゴ |
入渓のしやすさ | ★★★★★ |
歩きやすさ | ★★★★★ |
魚の量 | ★☆☆☆☆ |
宮滝河川交流センターからの眺め
太いアマゴは見えず、立派な鯉が泳いでいる姿が見られました。
「紀の川から上がってきた大型のアマゴやサツキマスが釣れるかもしれない」
という根拠のない妄想を元に、本流のポイントに入ります。
吉野川本流 ホンダカーズ前
このエリアを管轄する吉野川漁協ではアマゴの放流はしていませんが、すぐ上流の川上村漁協ではアマゴを放流しているので、そこからアマゴが流れて来ているかもしれません。
放流したアユを守るために川の上に糸が貼られており、餌釣りが出来ないのでルアーを投げます。
釣れそうな気がしていたのは2投までで、3投目以降はキャストと回収をただ繰り返すだけのマシーンと化します。
退屈に耐えて半日ルアーを投げ続けたのですが、アマゴが釣れるどころかルアーを追いかける姿も見えず、4つのルアーを無くしただけでした。
生まれつき頭が悪いくせに買ったものの値段だけはキッチリ思い出せる私は、3,200円分のルアーをなくしたことと同時に、春になると本流でボウズを食らう毎年の失敗パターンを今年も丁寧に踏襲している自分に気づくのでした。
当日の夜は「さんきゅう」という回転寿司屋に入りました。
3時間かけて奈良まで遠征し、
釣れる予感さえ一度もなく、
ルアーを4つも無くし、
1人で回転寿司。
板場の皆さんが目線を下に落としているのは、そんな私が哀れだったからでしょう。
自分では気がついていませんでしたが、この時、私は泣いていたかもしれません。
上多古川下流域
アクセス | 奈良市から1時間半 橿原市から1時間 名張市から1時間半 熊野市から1時間40分 |
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対象魚 | アマゴ |
遊漁券 | 年券7,000円 日釣り券3,000円(3月上旬は3,500円) |
入渓のしやすさ | ★★★★☆ |
歩きやすさ | ★★★★☆ |
魚の量 | ★★☆☆☆ |
赤マークに駐車スペースがあり、そこから階段で安全に入渓できます。
景色が素晴らしいですが入渓しやすいだけに釣り人が多いようです。
途中、複数人の釣り客と見られる人の足跡が見られました。
なかなか魚の反応がありませんでしたが、日が出て魚の反応が出始めました。
白い毛針にアマゴらしき魚が飛び出します。
逃げられました。
口に毛針は入ったようでしたが、アワセ方が悪かったのでしょうか?
またも毛針に魚が飛び出してきました。
「イワナは2度食ってきてくれますが、ヤマメ・アマゴは2回毛針に出てくることは稀です。」
などとこのブログでも書いておきながら、もう一度アマゴが飛び出してこないかと毛針を流している自分がみじめです。
ようやく釣れました。
赤い尾びれが綺麗なアマゴでした。
上多古川では1日釣り続けましたが、結局釣れたのはこの小さなアマゴ1匹でした。
釣り番組では「大きくなって帰っておいで」と声をかけながらリリースしますが、無論釣れない男に多くは望めません。
「それ以上大きくならなくても良いから、釣れない男に釣られてくれるようなうっかりした子孫を増やしておいてね」とつぶやいておきました。
中奥川下流域
アクセス | 奈良市から1時間半 橿原市から1時間 名張市から1時間半 熊野市から1時間40分 |
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対象魚 | アマゴ |
遊漁券 | 年券7,000円 日釣り券3,000円(3月上旬は3,500円) |
入渓のしやすさ | ★★★★☆ |
歩きやすさ | ★★★★☆ |
魚の量 | ★★★★★ |
平坦で開けている川なので、フライフィッシングの方にも良さそうです。
上多古川よりも魚が多いのかスレていないのか、私のようなちゃらんぽらんでも短時間で5匹ほど釣り上げることができました。
ロッドはシマノの天平です。
後にこの竿をポキリと折ることになります。
中奥川で釣れた中で一番大きかったアマゴは水面で大暴れしてくれました。
1分の格闘の末・・・と言いたいところですが、実際は5秒ほどの小競り合いで水面に出てきてくれました。
毛針が下顎に掛かっているのは、私のアワセ方が悪いのでしょうか?よくわかりません。
アマゴの食い方が雑だったせいにしておきたいと思います。
中奥川でラストワンチャンス
日暮れまで1時間ほど時間があるので、もう一匹、美しいアマゴを釣り上げて今回の釣りを締めたいと思います。
最後の最後でアブラハヤを釣ったり、木の枝を釣ったりして終わるという情けないエンディングを迎えることが多い釣れない男ですが、今日の私は違います。
だってアマゴが5匹も釣れたのです。
中奥川の最下流域に移動して竿を準備します。あと1時間で渓流釣りも終わり、あのクソつまらない日常に帰るのかと思うのと、ソワソワして手元がおぼつきません。
車で準備を整えて川に降り立ったところで、
「車に偏光グラスを忘れた」
「あぁ、毛針を忘れたぞ」
と車に舞い戻ること二度。
焦りとイライラで手が震え、震えたついでに竿を足元に落としてしまいました。
これにて楽しい渓流釣りは、終了です。
いつも最後の最後でアブラハヤが釣れていたということは、「川に向かって竿を出せていた」という証拠。
あの時釣った木の枝は「道具をきちんと準備して、釣りが出来た」という勲章だったのです。
また一歩知能が後退した自分を確認し、奈良での釣り旅を終えました。
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大阪奈良周辺でのヤマメ渓流釣りマップ
大阪から2時間前後で行けるヤマメ渓流釣り場をこのページにまとめています。
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この日筆者がチョウチン毛針釣りで使った道具です。
実績が乏しい釣り人ですので、あまり参考にされない方がよろしいかと思います。
【竿】シマノ天平
【ライン】実売400円の安いライン0.8号
【毛針】サイズは14番くらいを使っています
チョウチン毛針釣りの方法と道具についてはこちらでまとめています。
チョウチン毛針釣りは簡単な道具と動作で楽しめるので、ルアー、フライ、テンカラなどで行き詰まった私のような釣り人にもってこいの方法です。