フライフィッシングでのヤマメの釣り方

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ヤマメの生息域と生態

渓流の女王と呼ばれるヤマメは、河川の上流域に生息しています。イワナより適水温がやや高く、本州の源流域ではほとんど見かけることはありません。メスは銀毛化(体が銀色になりマス化すること)し降海するとサクラマスになります。産卵の時期になると生まれた河川を遡上する姿が見られます。

温暖な地域では降海することなく一生を上流域で過ごします。真夏の水温が20°Cを超えるような流域には生息できないためです。概ね12°Cから15°Cがヤマメの適水温と言われています。

 

ヤマメのポイント

ヤマメが付きやすい基本的なポイントを把握することで、川全体を見回した時にどこにフライを流せば良いか判断できるようになります。

ヤマメは泳ぎが得意なこともあり、流れの速い場所を好みます。特に、いくつかの流れが合流するような場所は餌も集まりやすく、食い気のある魚が付いている可能性が高いです。そういったポイントの流心や、流心の両サイドは確実に探ってみましょう。

低水温期は水温の安定した緩やかな流れのあるプールに潜んでいることが多いです。日中、水温が上がってくると水面にも出てきます。

真夏の水温が高くなり過ぎる時期は、浅場にはあまり出てきません。落ち込みの白泡の中など、酸素が多く供給されるポイントを拾って釣って行くことになります。夕マズメ(夕方の薄暗い頃)の時間帯になると活性が高まるので、日中よりこちらの方が大釣りできる可能性は高いです。

夕マズメのプールは水生昆虫の産卵場所でもあるため、ハッチ(羽化)が重なると爆発的なライズ(魚の捕食行動。空中に飛び上がることもある)が起きることもあります。また、普段は慎重な大物も出てきやすいです。

 

ヤマメ釣りは難しい?

イワナやニジマスなどに比べ警戒心が非常に強く、難易度は高めです。一度のキャスティングミスやわずかなドラグ(フライが不自然に引っ張られること)で出てこなくなることも多々あります。その分、釣れた時の達成感はなんとも言えないものがあり、多くのアングラーを虜にしています。

水面に影を落としたり水の中をバシャバシャ歩いたりするのは厳禁です。初心者の頃はストーキング(魚に気付かれないよう行動すること)の重要性をあまり理解しておらず、よく足元のヤマメに走られました。

しかし、決して初心者お断りの魚というわけではありません。ヤマメは比較的入渓の容易な里川などの河川に生息しているため放流も多く、非常にチャレンジしやすい魚とも言えます。

 

タックル

ヤマメは本流や湖沼にも生息していますが、今回は渓流用のタックルをご紹介させていただきます。

ロッド

ヤマメの河川は、ゆったりとロッドを振れる場所が多くあります。8フィートから8フィート台中盤の長さが適しているでしょう。この長さのものなら、渓流域のほとんどをカバーすることができます。

ヤマメは体高があり泳ぎが得意です。その引きに負けないバット(ロッドの根元側の部分)の強いロッドが向いています。また、浅い食いでもしっかりフッキングできるティップ(ロッドの先端部分)のしなやかさがあれば更に良いです。

【渓流用フライロッドのおすすめ比較】初心者にはダイワとティムコが◯

リール

渓流のヤマメ釣りではそこまでリールに性能は求められません。ですが、まれにリールファイトをする場面もあります。ドラグ調整ができるものを選ぶと安心です。

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【渓流用フライリール】種類と選び方

ライン

#3、#4辺りが適しています。ラインの番手に合わせてロッドとリールも選びましょう。

渓流ではダブルテーパーラインかウェイトフォワードラインが適しています。キャスティングに不慣れな初心者の方は、ウェイトフォワードラインが使いやすい傾向にあるようです。

【渓流用フライラインの選び方】種類は3つ、色は好みのものでOK

フライ

できる限り多くのパターン、カラー、フックサイズのフライを用意し、釣り場の状況によって選択することが理想です。しかし、初心者のうちは用意することも選ぶことも難しく、混乱してしまう場合があるかと思います。

ですので、まず最初はフライパターンを2、3種類に絞ってしまうことをお勧めします。パラシュートやエルクヘアカディスなどの万能パターンをカラー、サイズ違いで用意し選択に迷いが出ないようにします。

【渓流用ドライフライ・毛針のおすすめ】カディス・パラシュート

【渓流用フライ・毛針のカラー選択とおすすめ】白・黒・中間の3種類が基本

反応が悪い時はカラーを変更、サイズダウン、それでもダメならもう一方のフライへ交換、といったようにシステム化してしまいます。それにより、どうしても釣れない魚というものも出てきます。ですが、その時釣れなかった魚は次の釣行で釣る魚、として割り切ってしまいましょう。

まとめ

  • ヤマメは警戒心が強いので気づかれないよう慎重に
  • 慣れるまではフライパターンを増やしすぎない
  • ヤマメは流れのある場所に潜んでいる
  • 真夏は夕マズメが狙い目

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